(2007年11月)
みなさん、こんにちは!
マコリン@ホストファーザーです。
時は2007年の11月20日。
失業したアランが我が家に来て
そろそろ1ヶ月が過ぎようとしています。
アランが我が家にいきさつはコチラ
★実家にアラン
「次の就職先が見つかるまで、我が家に滞在する」
ということで我が家に住みだしたアラン。
就職活動を毎日必死でやっていました。
「名古屋で働きたい!」
「だってNOVA講師の仲間がたくさんいるもん!」
と、いつも言っていました。
ノブはというと?
相変わらず総菜屋でアルバイト。
身を粉にして働いてくれていました。
じゃあ、僕は?
寝不足。
めまい。
吐き気。
頭痛。
まるで死人のようになっていました。
なぜなら、11月20日は・・・
運命の合格発表日
だったからです。
当時、公認会計士という資格に
チャレンジしていたのですが、
僕には、
「絶対に落ちることのできない理由」
があったのです。
その理由とは?
話は2006年にさかのぼります。
(あまり思い出したくありませんが)
僕とノブが結婚したのが2006年の4月。
当時の僕は受験予備校に通う予備校生。
もちろん無職でした。
にもかかわらず
「2006年11月に試験に合格するだろう」
という根拠のない自信のみで
見切り発車してしまいました。
ノブの両親を必死で説得して
結婚してしまったのです
そこまではよかったんですが・・・
なんと、2006年の試験結果は不合格。
マコ「ぬぁぁああああっ!」
ノブ「なぬぅぅうううっ!」
夫婦そろって叫んでしまいました。
あの時は軽く死にたくなりましたよ
その結果、僕は引き続き無職男。
ノブは無職男を養うために必死でアルバイトをするはめに・・・
一年間、ノブにつらい思いをさせてしまいました
ノブの家族、僕の家族にも悲しい思いをさせてしまいました
そんな状況で迎えた「合格発表日2007」。
もしまた不合格なら、再度「無職夫&バイト妻」です。
想像するだけで気が変になりそうです。
これが「絶対に落ちることのできない理由」です。
運命の合格発表は朝9時30分!
金融庁のホームページで発表されます!
合格すれば東京で就職
(すでに内定はもらっていましたので)
不合格ならミスター無職
まさに、天国と地獄!
おっと。気がつけば
時計の針は9時25分を指しています。
僕はパソコンの前に正座しました。
ノブとアランと両親は
気を使って席を外してくれました。
静かに目を閉じる僕。
心の中で、自分を支えてくれた人々を
思い浮かべ、一人ひとりにお礼を言っていきます。
「今まで支えてくれてありがとう」
ものすごい量の涙があふれてきました
おっと。
9時30分になりました。
いつまでも泣いていられません。
運命の時です!
いよいよです!
金融庁のホームページへは
すでにアクセスしてあったので、
あとは更新ボタンを「ポチ」っと
クリックするだけです。
クリックした瞬間に合否が判明します。
・・・が、指が動きません。
怖くて怖くて。
本当に体が震えていました
しかし、いつかはクリック
しなければなりません。
大きく深呼吸をする僕。
「落ちてたら、そのとき考えよう」
僕は静かに右手の人差し指に
力を入れました。
「ポチッ」
ぬぉぉおおおおおおっ!
結果は?
受験番号を必死で探す僕。
ない。
ない。
ない。
なんだって?
ぬぉぉお・・
あった!
よく見たら・・・
あったて!あったて!
合格
ぬぉぉおおおおおおっ!
すぐに家族が待つ隣の部屋へダッシュ
マコ「ノブッ!」
バッ!(←ノブを抱きしめる音)
マコ「ノブ、合格だったよ。」
ノブ「・・・・・・・」
ノブは静かに泣き出しました。
マコ「ノブ、今までありがとね。」
マコ「一年間、よく頑張ってくれたね。」
マコ「つらい思いさせてごめんね。」
ノブは声をあげて泣き出しました。
僕はこの時思いました。
ノブのおかげで合格できたよ。
支えてくれて本当にありがとう。
これからは僕が頑張る番だね。
もっともっと幸せにするからね。
ノブの言うことは、何でもかなえてあげるよ。
これからの人生、ずーっとね。
すぐそばでは、結果を知った母親も
泣いています。
僕も涙しました。
マコ「おかん、ありがとね」
母親「ヨッシャーッ!」
と、そこへアラン登場。
ノブとのハグが終わった僕に
歩み寄るアラン。
アラン「マコサンッ!」
僕の名前を大声で呼んだ後、
思いっきり僕を抱きしめ、
そして持ち上げてくれました。
ぎゅーーっ!(←抱きしめる音)
ぐぃーーっ!(持ち上げる音)
ちょうど、ボクシングの選手が試合に勝った後、
仲間に持ち上げられるのと同じ格好です。
ぎゅーーっ!
ぐぃーーっ!
(右側の人と同じ格好)
(紫色の人に持ち上げられています)
決してこんな格好ではないですよ
ぎゅーーっ!
ぐぃーーっ!
合格した瞬間、
こうやって持ち上げられるのも
粋ではありますが(笑)
マコ「アラン、サンキューッ!」
マコ「アランも頑張れよ!就職!」
さあ!
新しい生活の始まりです!
ようやくノブと二人きりの生活!
思えば、結婚してからというもの
実家暮らしだったため、まともな
二人の時間というものがありませんでした。
いよいよ始まります!
少し遅めの新婚生活!
合格したことで
ハイテンションだったのですが、
新婚生活のことを考えたら、
さらにテンションアーップ
新婚・・・
生活ぅぅうううううっ!
就職先は合格を条件に、
既に決まっていました。
場所は・・・
東京ぅぅううううっ!
テンションマーックス!
マコ「ノブ、東京に行くよっ!」
ノブ「うん、東京っ!」
母親「ヨッシャーッ!」
アラン「僕も行く」
マコ「ノブ、新しい生活だよっ!」
ノブ「うん、生活っ!」
母親「ヨッシャーッ!」
アラン「僕も行く」
マコ「ノブ、準備はいいかい!?」
ノブ「うん、準備っ!」
母親「ヨッシャーッ!」
アラン「僕も行くーーっ」
しーん。
ノブ「う、うん!?」
母親「ヨッシャーッ!」
しーん。
ノブ「よし、こうなったらアランも行くしかないよっ、東京!」
母親「ヨッシャーッ!」
アラン「僕も東京で頑張るぅぅううう!」
ノブ「マコリン、いいよね♪」
もちろんええよ~。そうこなくっちゃね♪
よ~し、家族三人で頑張っちゃうぞ~♪
・・・って、
おいっ、おいっ、おいぃぃいいいっ!
聞いてないよ~(←ダチョウ風。うまく言えました。ほっ)
アラン君?
「1ヶ月限定の同居生活」ってはずじゃなかったか?
「名古屋で就職したい」っていつも言ってなかったか?
ノブさん?
僕たちの新婚生活はどうなるの?
おかん?
「ヨッシャーッ、ヨッシャーッ」って
巷で流行ってるの?
そろそろくどいっ!
マコ「う、うん・・・。でもどこに住むの?」
アラン「・・・・・・」
ノブ「就職先が見つかるまでは、うちでいいじゃない。」
母親「ヨッシャーッ!」
無理無理無理ぃぃいいい!
新婚生活が消滅しちゃうぅぅうううっ!
あかんあかん、ここは断らなあかん!
ビッシーーッと断らなあかんて!
全ては新婚生活のために!
僕は思い切って言いました。
「ノブの言うことは、何でもかなえてあげるよ。これからの人生、ず~っとね」
ノブ「やったー!」
アラン「マコサンッ!」
母親「ヨッシャーッ!」
また格好つけちまったぁぁあああ!
思ってもいないこと、またまた
言っちまったぁぁあああ!
夢の新婚生活がぁ・・・
どこかにぃ・・・・
消えていったぁぁああああ!
ぬぉぉおおおおおおお!
2007年11月、こうして僕たち三人組は東京に向かうことになったのでした。
次回は引越の時のお話です。
続く
日々英会話!
マコリン@ホストファーザー